こんにちはこんばんは。
派遣会社に対する世の中のイメージってあんまり良くないよな、と思いながら日々を過ごしている男、最上です。
本日は、派遣会社って儲かっているの?というテーマを数字を使って解説出来たらなと思っています。
派遣会社に対するイメージって、ピンハネをしているとか、そういうイメージで嫌な人が多いのかな?と思いますが、
実際、どれくらい利益を得ているのか、派遣会社は儲かっているのか?私なりの見解を述べようと思います。
本記事は
①利益率はどれくらいなのか
②在籍スタッフ何人くらいで儲かっていると言えるようになるか
③利益を出すために悪徳派遣会社がやっている事とは
上記の3つをテーマに解説していこうと思います。
ではよろしくお願いします。
①利益率はどれくらいなのか
殆どの派遣会社が利益率30%を基準にしていると思います。規模が小さい会社とか、
スタッフ数で勝負をするという会社は25~28%でやっている会社もあります。
この30%というのは、例えば、時給が1200円だったとしたら、企業には、1714円請求をしています。
1時間あたり514円派遣会社に入る事になります。
この514円が最終的にいくらになるか、ここで計算をしていきたいと思います。
基本的にフルタイムというのは残業がなければ160時間というのが平均になります。
ですので、ここでは160時間で算出をします。
514円×160時間で月に82240円派遣会社に入ります。
社会保険に加入している場合、大体27000円くらい社会保険料がかかります。
この社会保険料は会社も同じ金額を負担しているので、
82240-27000で55240円になります。
この時点で、派遣会社に毎月55240円利益が発生します。
有給消化に関しても派遣会社が負担しなければなりません。
時給1200円の人の有給が10日としたら、合計が96000円になります。
年間利益を出すと55240円×12か月-96000円=566880円
566880円÷12か月=47200円となります。
時給1200円のスタッフさん1人あたり、月47200円の利益が発生するという計算になります。
私はこの月47200円の利益というのは、悪徳なピンハネだとは思ってはいません。
それこそ、10万とか20万とかすっぱぬいていたらかなり悪質だと思いますが、
スタッフさん1人辺りでこの利益だと、派遣会社は小規模での運営だとかなり大変だと言えます。
②在籍スタッフ何人くらいで儲かっていると言えるようになるか
派遣会社はスタッフさんの数が増えていけばいくほど、利益を出すことが出来ます。
事務所維持費や内勤の人件費、求人広告費等、色々お金がかかる状況で、何人程度スタッフさんが居れば黒字化していくのでしょうか。
大体200人程度スタッフさんが在籍してくれれば、安定して利益を出すことが出来ると言われています。
ただし、200人在籍となると、早くても1年はかかります。
2年もあれば200人にはなると思いますが、そうなるまでにずっと赤字を強いられるので、
いかに早く在籍を安定させるかが鍵となってきます。
③利益を出すために悪徳派遣会社がやっている事とは
では、悪徳派遣会社がどのように利益を上げているのか、こちらで大きく二つ紹介します。
まず一つ目が、大幅な利益率です。
エンジニア系の派遣会社だと、かなり利益をすっぱ抜いている会社が多いと良く聞きます。
少し研修をさせただけの初心者SEを派遣するのに、50万請求をして、本人への給料は22万程度
という話は良く耳にします。かなり悪質に感じますが、研修がしっかりしている会社は別です。
研修に何か月も費やしている会社であれば、この利益率は納得です。
もう一つが、社会保険の未加入です。
先述しましたが、社会保険料は、同じ金額を会社も負担する事になるので、
悪徳な会社は社会保険に加入させてないという卑怯な手を使っているケースが多いです。
社会保険加入の案内がない派遣会社は絶対に辞めておきましょう。
如何でしたか。
派遣会社、儲かると思いますか?
私も、自分で派遣会社をやりたいと思っていた時期がありました。
しかし、今は資本金2000万が必須で運営費とかも考えると4000万程度お金が必要な状況もあって、
今は考えていません。。。ビビりです。
日本は派遣会社の数が多いと言われているせいもあってか、今は気軽に始められなくなってしまっています。
ではでは